蜂の巣駆除の失敗例

蜂の巣駆除は、蜂の種類、巣の場所、大きさ、時期によっては市販のスプレーや殺虫剤を使用し、自力で駆除できることもあります。
しかし、蜂は命に関わる危険な生き物であり、駆除作業はプロでも苦戦するリスクを背負った作業です。ここでは、自力駆除の失敗例を紹介します。

針が防護服を貫通して、蜂に刺されてしまった

蜂の巣駆除には防護服が欠かせません。一般の人でもホームセンターやネット通販で購入できますが、きちんとした防護服は最低でも10万円以上するので揃えることは難しいでしょう。
防護服は自治体でレンタルすることも可能で、相場は7,000～10,000円前後です。ただ、時期や自治体によっては順番待ち状態で、貸し出しを待っている間に巣が大きくなってしまいます。
また、自作で防護服を作ることも可能です。しかし、蜂の中で最も大きいスズメバチは針の大きさが5～6mmあり、防護服を着ていても針が貫通して刺される恐れがあります。
蜂に刺された時にはすぐに巣から離れて、正しい応急措置を行い、ショック症状が出たら直ちに医療機関へ向かうようにしましょう。

蜂の巣を落としたまま放置した

自力で駆除を行い巣を落とした後、正しい対処法が分からずに巣を放置していると蜂に襲われる可能性があります。巣になかに生き残った蜂が出てくることや、駆除時にエサを探しに出ていた働き蜂が戻ってくることがあるためです。
蜂の巣を落としたら半日以上は近づかないようにしてください。

戻り蜂対策を行わなかった

巣を駆除しても、取り逃した残り蜂によって再び巣を作られたり、毎年巣を作られたりすることがあります。
巣がなくなっていることに気がついた戻り蜂は、凶暴になります。駆除後、戻り蜂が３匹程度であれば、巣があった場所に殺虫剤をまいて巣作りの予防をしておきましょう。
戻り蜂が３匹以上のときは、攻撃性を増しており刺される可能性があるので業者への相談がおすすめです。

蜂に素手で触れた　

巣を駆除し蜂本体の死骸を見つけても、蜂の死後１日間は素手で触らないようにしましょう。蜂は死んでいても、毒針の部分だけ反射的に動くことがあります。
蜂の死骸を移動させたい場合は、軍手を二重にして、腰のあたりを摘むか、ほうきとちりとりを使用してください。

放置した蜂の子に害虫や蜂が寄ってきた

巣を地面に落とした後、巣の中にいた幼虫が蜂の子として出てきます。蜂の幼虫は栄養価が高いため、鳥、トンボ、クモ、ガなどの害獣や害虫が寄ってきて捕食されます。
さらに、巣の中の幼虫やサナギはすぐに孵化し働き蜂となります。1、2日放置しただけで、次の女王蜂候補が生まれることもあります。

蜂の巣駆除は、条件によって自己駆除が可能な場合もありますが、蜂が飛び回る状況での駆除は専門家でも苦戦する危険作業です。
素人の方が自力で駆除をするのはお勧めできません。対策をとっていても駆除作業は刺されない保証がないですし、最悪の場合死に至ることもある危険な作業です。
近所で蜂の巣を見つけた場合や蜂をよく見かけるようになったら蜂バスターに相談しましょう。