ウマノオバチの基本データ
体長
約15~25mm。メスは体長の4~8倍程度(資料によっては最大150mm近くとも)に達する非常に長い産卵管を持つ
形態(特徴)
・赤茶色(黄褐色)の体で、触角と後脚は黒褐色
・翅は半透明の黄褐色で、黒紋がある
・オスの眼は大きく腎臓形、メスの眼は小さく球形
生息地
本州、四国、九州(北海道には分布しない)
巣の特徴
・自分では巣を作らない
・クリ林やコナラ林など里山の雑木林に生息し、ミヤマカミキリやシロスジカミキリなどカミキリムシの幼虫に寄生する
・メスは、カミキリムシの幼虫が樹木に開けた坑道を見つけて自らその中に潜り込み、体を反転させて穴から顔を出した状態で、長い産卵管を穴の奥深くまで伸ばして寄主に産卵する、独特な産卵行動を取る
活動期間
成虫は晩春~初夏(5月~6月頃)に出現する。秋に羽化し、そのまま越冬する
攻撃性
・長い産卵管は寄生のためのもので、人を刺すことはない
・危険性は低い
ウマノオバチの生態
ウマノオバチは、体長の数倍にも達する非常に長い産卵管を持つことで知られる珍しい蜂です。メスはカミキリムシの幼虫が樹木の中に開けた坑道を見つけると、自分自身がその穴に潜り込み、体を反転させて穴から顔を出した状態で、長い産卵管を奥深くまで伸ばして寄主に卵を産みつけます。この独特な産卵姿勢が、本種が「珍しい昆虫」として知られる理由のひとつです。
里山の雑木林の減少にともない、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されていますが、手入れがされなくなったクリ畑でミヤマカミキリが増えたことにより、一部の地域では一時的に個体数が増加している可能性も指摘されています。
ウマノオバチを見つけた方へ
ウマノオバチは、長い産卵管を持つ珍しい寄生蜂で、人を刺すことはなく危険性は低い種です。見つけた蜂がスズメバチやアシナガバチなど危険性の高い種類かどうか判断に迷う場合は、無理に近づかず確認することをおすすめします。蜂の種類の判断に迷う場合は、以下の地域でも蜂に関するご相談を承っています。
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